ヤバい予測学 ― 「何を買うか」から「いつ死ぬか」まであなたの行動はすべて読まれている

■読んだきっかけ
データ分析関連の講習を受講した際の講師の推薦書。

■こんな人におすすめ
・データを用いた予測分析や予測効果の様々な事例について知りたい人

■評価
★★★

■こんな内容の本
様々な事例をあげて予測分析・予測効果について説明をしてる。
  • ネットフリックス社の会員が気に入りそうな映画の予測する「おすすめ機能」
  • レジでもらうクーポンを顧客に合わせて発行することで交換率を上昇
  • SNS大手のリンクトインがユーザの仕事のスキルを予測
  • バラク・オバマの有権者の予測
  • IBMのワトソンが質問応答の学習によりクイズ王を倒す
  • ヒューレット・パーカードによる従業員の離職率の予測

■読んでの感想
第5章と第6章が読み物として大変面白かった。
第5章 アンサンブル効果―おすすめ映画とクラウドソーシングと過熱する予測
 複数のモデルを組み合わせたアンサンブルモデルが、単一のモデルと比較して、高い予測を示すというのが興味深かった。アンサンブルモデルの特徴として過剰適合になりにくいことであり、それが予測精度を高めているということである。

第6章 人工知能の実現―IBMの「ワトソン」がクイズ王に挑戦する
 人工知能が人間のクイズ王への挑戦について書かれている。オープンクエスチョンに回答することがいかに難しくて、ワトソンはいかに回答の候補の抽出と絞り込みを実施したのかについて記載されている。ここでもアンサンブルモデルを活用しているようである。
 このようなことに多額の研究費(数千ドルと言われている)を投資するIBMの挑戦は素晴らしいと思った。

ヤバい予測学 ― 「何を買うか」から「いつ死ぬか」まであなたの行動はすべて読まれている

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